るろうに剣心にみる仏教世界 ~ただの日記~
久しぶりの投稿になりました!
いつものごとく思いつきに従います。
お酒を飲みながらでも、ぼーっとしながらでも読んでください。('ω')ノ
皆さん、「るろうに剣心」という漫画をご存じでしょうか。
佐藤健さんや神木隆之介さん、福山雅治さんなど豪華キャストで実写映画化され、ワンオクロックが主題歌を担当して話題性抜群で再注目された作品だと思います。
OVAの追憶編は漫画史上に残る傑作だと個人的には思っています。
まだ見ていない人はぜひ一度触れてみてください!
明治維新を人斬りとして生き、自分の奪った命の重さを背負いながら流浪にとして明治の時代を生きる剣心という人間の物語です。
剣心は飛天御剣流という流派の剣術を使います。物語の中で様々な流派が登場しますが、他を寄せ付けない圧倒的な強さを誇ります。
流派があるということは当然師匠がおりまして、作中最強と誉れ高い比古清十郎という現飛天御剣流の後継者がいます。
比古清十郎は無類の酒好きでいつもひょうたんを持っているイメージですが、
そんな彼の名言に
春は夜桜 夏には星 秋に満月 冬には雪 それで十分酒は美味い
というものがあります。奇しくも今日は満月です。
季節は夏ですが…
さて、この言葉どうでしょうか?
皆さんどのように受け取りますか。
私はこの言葉に出会ったとき、二人の人物を思い出しました。
道元禅師は
春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪冴えて涼しかりけり
という詩を残しています。そっくりですね。
相田みつをさんは
雨の日には雨の中を 風の日には風の中を
と言っています。
あまり似ていませんね(笑)
この三人言っていることはだいたい同じだと思います。
まずは、比古清十郎と道元禅師から見ていきます。二人は四季の風物を言っているだけですね。当たり前のことなように思えます。比古清十郎はこの当たり前があればお酒が 美味しく飲めると言っています。さらに続けて、「それでも不味いんなら、それは自分自身の何かが病んでいる証拠だ」と言っています。
明日をも知れぬ死と隣り合わせの生活の中で感じる心の持ち方なのかもしれません。その日一日を最期だと思って生きているからこそ出てくる言葉ではないでしょうか。
道元禅師の場合も当たり前をあえて言葉にすることで、それは本来無常であり、その日一日を生き切っているかと言ことを問うてるのではないかと思います。
春に桜が美しいと思えるか、夏にほととぎすの声を聞けているのか、秋に満月の明かりを浴び、冬に雪の冷たさを感じる、そんな心を持てているかと言いたいのではないでしょうか。
「当たり前としっかり向き合えているのかお前!」という二人の声が聞こえてきそうです。
そしてここにきての相田みつをさんです。
「雨の日には雨の中を 風の日には風の中を」
この言葉は本当に好きで前の投稿でも触れたことがあります。
先日まで長い梅雨で雨の日が続きました。人に会うと天気の話をする日本人なので「今日は天気が悪いですね」というフレーズを何度も聞きました。
さてはて、雨の日は悪い日ですかね。
そんなことありません。雨の日は雨の日です。良いも悪いもありません。晴れの日は良い日でしょうか。そんなこともありません。晴れの日は晴れの日です。それ以上もそれ以下もありません。
最近は豪雨による被害も多く、たくさんの人の生活が脅かされ命を落とす方も多いです。世界を見れば日照りが続いて命を落とす方もいます。
その方たちから見れば、雨も悪く、晴れも悪いです。結局は人間の判断になりますし、きれいごとであることは間違いありません。しかし事実であることも間違いありません。
新型コロナウイルスの流行も第二波と言われるステージに入りました。
このウイルスに翻弄されるままに過ぎていった令和二年上半期は毎日が悪い日ではなかったのではないでしょうか。
今がもしイマイチな時間でも未来と地続きの大切な時間です。『リアル』(井上雄彦)の主人公の受け売りですが…
雨の日は雨で好し、風の日は風で好し、晴れの日は晴れで好し。
そう思うとお酒も美味しくなるのではないでしょうか。
私もこの三人に倣って言葉を残したいと思います。
春風匂い 夏虫の声 秋には紅葉 冬の雪化粧 ホッとする
そんな一日 過ごしたい
お粗末でした(笑)
比古清十郎味わい深い名言を残してくれましたね~。
だらだら日記終わります。また次回(*'▽')